選択の科学(シーナ・アイエンガー) [読書]
NHK Eテレで以前放送された「コロンビア白熱教室」のシーナ・アイエンガー教授の著書です。彼女が「選択」を研究テーマにした理由から始まり、選択が人に与える満足感の文化による違いや、選択の「幅」が人の行動に与える影響など、興味深い研究内容が著されています。
彼女の行った有名な(だそうです)「ジャムの研究」では、スーパーのジャムの試食コーナーで24種類から試食できる場合と6種類から試食できる場合では、6種類の試食の場合の方がジャムを購入したお客の割合が多かった、という結果が出たそうです。一般に、選択肢の幅が広ければ広いほど選択する人の満足度が高まりそうに感じますが、実際には人が混乱せず区別できるのは5~9種類(アイテム)だという実験結果があるということも初めて知って、目から鱗状態でした。
著書の後半には、わが子への延命措置についての「選択」をした親たちへの調査への言及もあり(「選択を放棄するという選択」もある?)、日常の些細なことから人生を左右する大きなことまで日々行っている「選択」の複雑さというか奥の深さのようなものを感じました。
久しぶりに「本を読んだなあ」としっかり感じられる、読みごたえのある本でした。読み進めるのに時間がかかりましたが、とても興味深く、おもしろかったし、いろいろ考えさせられました。
市立図書館で何回も借りて少しずつ読みました。
彼女の行った有名な(だそうです)「ジャムの研究」では、スーパーのジャムの試食コーナーで24種類から試食できる場合と6種類から試食できる場合では、6種類の試食の場合の方がジャムを購入したお客の割合が多かった、という結果が出たそうです。一般に、選択肢の幅が広ければ広いほど選択する人の満足度が高まりそうに感じますが、実際には人が混乱せず区別できるのは5~9種類(アイテム)だという実験結果があるということも初めて知って、目から鱗状態でした。
著書の後半には、わが子への延命措置についての「選択」をした親たちへの調査への言及もあり(「選択を放棄するという選択」もある?)、日常の些細なことから人生を左右する大きなことまで日々行っている「選択」の複雑さというか奥の深さのようなものを感じました。
久しぶりに「本を読んだなあ」としっかり感じられる、読みごたえのある本でした。読み進めるのに時間がかかりましたが、とても興味深く、おもしろかったし、いろいろ考えさせられました。
市立図書館で何回も借りて少しずつ読みました。
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